前作はこちらです
本文は前作の短編後編のまとめなので、独立に御読みしたら分かりにくくなり恐れがあると思います。前作の「僕の親友へ」を書けば書くほど、その二人の主人公の未来を描きたくなりました。しかし、その結果となったのは度し難い発想でした。けど、その可能性を書く前に、他の可能性もここに書きたいのです。前作のように御読者様のお好きな名前を入れるのがおすすめですから、本文では前作の“差出人”はAくんと呼び、“受取人”はBくんと呼びます。
可能性一:
B:「兄弟よりも劣らない唯一の親友だから」… なのか、よく言えるな。でも、俺たちはもともと双子の兄弟だった、ずっとそれを知らせたいんだ、弟よ
可能性二:
B:今までも寝言で知られちゃったと思うのか?でもそんなことは実は一度もなかった。俺を去勢したいと俺に去勢されたい夢をこっそりと植え付けたのはお前の幼馴染である俺だったから。こちらこそ、最高の誕生日プレゼントありがとう
可能性三:
B:ああ、俺もまた君に見たいよ… でも、この末期癌の体ではもう無理だよな?未来のない俺でも忘れられないプレゼントをささげられて、本当によかった
可能性四:
B:何で君はそれを血まみれのまま生で食べたかったの?まあ、君が愉んだらいい
A:その結果、書く勇気がなかった… 後悔したよ、僕は。君一番大事なものなのに、不味い料理にしちゃった
可能性五:
B:「「そ、それは… 」想像られない返事に呆れた僕は何も言えない。」いいじゃないか、今のお前はまさしくそうじゃないか。
A:… それは… ボクの日記を読まないでよ
B:面白い物があると予感していたから、失望していなかったじゃないか。ところで、そんなに去勢されたいんなら、今すぐ実行してやろう
A:やっ、やめてくれ!!!それはただの妄想だから許してくれ… や...め...
可能性六:
A:な… 何??あの手紙をネットで投稿した?君の想像した結局と一緒に?
B:ええ、面白いだろう
A:恥ずかしい… ボクはもう謝ったのに、どうしてそんなことを
B:代償〜思った通り素晴らしい表情が見えたな
A:見えねぇよ!ああ…
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投稿:2022.07.24
僕の親友へ:短編後編集
著者 ichi 様 / アクセス 1989 / ♥ 3