世界観光ガイドブック・去勢特集号
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個人旅行者を対象に、世界の隠れた見どころをご紹介する「世界観光ガイド」シリーズ。
これまでの国別ガイドブックに加えて、事項別シリーズが登場。
いよいよ「去勢特集」発売。君も行って、見て、体験しよう!
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前作「インドのカーリー神殿の生贄」はこちら
(7) アイスランドの陰茎博物館
アイスランドの陰茎博物館は、国内外の哺乳類のペニスの標本を収集している単一の博物館としては、おそらく世界一充実した内容を持っている。以前はアイスランド国内に生息する哺乳類のうち「人間を除く」すべてのペニスの標本があると言われていたが、現在は人間の標本の数も世界有数になりつつある。
博物館は以前は首都レイキャヴィークにあったが、手狭になったため、ホエールウオッチングの観光基地のフーサヴィーク市に移転し、レイキャヴィークは分館となっている。
【↓ 博物館レイキャヴィーク館外観】
【↓ レイキャヴィークの地図〜シンボルマークの位置が博物館】
レイキャヴィークの分館はピルの1階にあり、展示品は本館より少ない。それでも巨大な象のペニスの前は撮影スポットとなっており、動物の生殖器を加工した実用品のコーナーも注目を集めている。
【↓ 展示品と見学者】
【↓ 動物の生殖器を加工した実用品】
フーサヴィークの本館は閑静な郊外にあり、首都では見かけなかったペニスの形をした看板や、石の置物が面白い。
【↓ 博物館フーサヴィーク館正面】
【↓ フーサヴィークの位置】
展示品は、ホエールウオッチングの基地だけあって、特に海生生物のペニスの展示が多い。こちらは巨大な瓶にホルマリン漬されたクジラの巨大ペニスが、撮影スポットとして人気である。
【↓ フーサヴィーク館展示室全景】
【↓ 展示された巨大ペニスと見学者】
ここの展示で特にアイスランド人に人気なのが、ワールドカップに出場した当時のナショナルサッカーチーム全員のペニスに直接型取りして作成された15本の銀製のペニスのレプリカである。
【↓ サッカーチーム全員のペニスのレプリカは超人気の展示品】
ミュージーアムショップでは、オリジナルグッズのお土産品が並んでいる。ペニスの形をした栓抜き、ランプ、Tシャツなどの人気が高い。
【↓ オリジナルグッズ】
さて、人間のペニスであるが、これは以前からの懸案事項で、18世紀にイタリアで作られた乾燥標本を借り受けて特別展示したり、中国製のペラスチネーションで作られた医学標本を購入したりしていた。
【↓ 特別展示されていたペニスの乾燥標本~イタリア製】
【↓ プラスチネーション化されている中国製のペニス標本】
しかし、オリジナルなものが欲しいということで提供者を募集し、アイスランド人の男性から死後の譲渡契約を結んでいた。その男性が死亡したため、人間のペニスが展示品の加えられ、ここに「アイスランド国内に生息する全ての哺乳類」の標本が揃うこととなった。
【↓ 記念すべき本物の人間のペニスの展示第1号】
次は外国人のペニスを収集する段階となったが、大西洋の島国では国内のように「契約による死後切断」ではとても間に合わないし、費用もかかる。そこで、生前からペニスを提供してもらう外国人ボランティアが、大々的に募集されることになった。
ボランティアなので提供者に謝礼はなく、アイスランドへの交通費も自分持ちである。ただし手術は博物館の手配した医師が行うので無料であり、切断痕が治癒するまでの宿舎も提供される。
こうして2011年には、記念すべき第1号のボランティアからペニスが切り離され、無事博物館に展示された。
【↓ 保存容器に入れられた生体切断第1号のペニス】
ボランティアは現在も募集中であり、手術の説明書も用意されている。なぜか手術前の解説図は露茎と包茎に分けて書かれており、露茎は腹腔内の根元から切断、包茎は体外に出た部分のみ切断となっているが、実際はどちらでも選択可能である。なお、いずれの場合も睾丸と陰嚢はそのままでペニスだけが切断される。
【↓ 手術の説明書】
陰茎を腹腔内から全て切除する場合は、尿道口を陰嚢の下部に付け替える。外部に出ている陰茎だけを切断する場合は、尿道口の付け替えは行わない。
【↓ 切断手術前後の前陰部の比較写真~治癒後】
ボランティアは事前予約は不要で、入国してからこれを知って名乗り出たものもいるとのことだ、手術は見学可能だが、本館のほかに分館でも可能で、いつ行われるかは前日にならないとわからない。なお、ボランティアの氏名や顔は非公開が原則である。
【↓ 手術は見学可能だが顔は非公開のためカーテンがある】
しかし中には完全公開を了承したり、切断後の傷口縫合前に、見学者と記念撮影するつわものももいたそうだ。
【↓ ペニス提供ボランティアと見学者】
手術の直前、手術中、手術後のそれぞれの様子を写した写真も展示されているので、見ることができる。本館ではビデオ上映も行われている。
【↓ 手術直前-手術中-手術後の画像】
【↓ 剃毛前-手術中-傷口治癒後の画像】
また、切断直後の生々しい写真もあって、実際の見学ができなくてもその様子をうかがうことはできる。
【↓ 生体切断直後の画像】
こうして生前切断されたペニスが増えてくると、展示方法もプラスチックで固められて無造作に置かれるようになり、中には手に取って触ることができるものもある。
【↓ 無造作に置かれた生体切断第3号のペニス】
最近にニュースとして、自分で切断したペニスと睾丸をホルマリン漬にして、わざわざ寄贈しに来た外国人がいて、話題にまったとのことだ。睾丸は本来収集対象だはないが、好意だからということで研究用に受け取ったとのことだ。
【↓ 自分で切断して持ち込まれた陰茎と睾丸】
さて、ペニス提供ボランティアであるが、もちろん日本人でも可能である。宿泊はフーサヴィークの本館では個室のコテージ風のトイレとシャワー付の個室が与えられる。
【↓ フーサヴィークの宿泊施設・トイレ・シャワー】
一方、首都レイキャヴィークの分館で切断する場合は、経費の関係からか目の前のホテルのドミトリー対応となる。部屋はもちろん、シャワーやトイレも共同なので本館よりはグレードがかなり落ちる。部屋は男女別だがベッドにカーテンはない。特にトイレは洋式だが個室になっていないので注意を要する。
【↓ レイキャヴィークの宿泊施設の寝室とトイレ】
され、最後にアイスランドの温泉をご紹介しよう。火山国のアイスランドは温泉王国でもある。水着で入浴するのも普通なので、股間を気にすることなく、ゆったりと湯につかることができる。
【↓ アイスランドの大温泉】
中には全裸で入浴できる温泉もあり、手術の傷を癒すには最適である。
【↓ ヌーディストにも対応した温泉】
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世界観光ガイド・去勢特集(8)〜オーストラリアのチャリティイベントはこちら
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投稿:2014.01.13更新:2022.04.24
世界観光ガイド・去勢特集(7)〜アイスランドの陰茎博物館
挿絵あり 著者 Castrato 様 / アクセス 59842 / ♥ 103