玉イタチ
前触れもなく、冷たい風がピュウッと吹いたらご用心。
それは、妖怪・玉イタチかもしれません。
あるの夜のことです。
浩一郎は、尿意を催して目を醒ましました。
「ぶるっ……。寒いなぁ。トイレまで行くの、何だか面倒くさいよ」
トイレは、浩一郎の部屋から、廊下を伝って突き当たりにありました。冬の夜、素足で冷たい木の床を歩くことを想像してみてください。
………
投稿:2012.10.26
前触れもなく、冷たい風がピュウッと吹いたらご用心。
それは、妖怪・玉イタチかもしれません。
あるの夜のことです。
浩一郎は、尿意を催して目を醒ましました。
「ぶるっ……。寒いなぁ。トイレまで行くの、何だか面倒くさいよ」
トイレは、浩一郎の部屋から、廊下を伝って突き当たりにありました。冬の夜、素足で冷たい木の床を歩くことを想像してみてください。
………
投稿:2012.10.23
「動いてはなりません!」
男の陰茎の根元に小刀の刃をつきつけながら女が言った。猿轡を嵌められた男は、額に汗を浮かべながら、尻を少し揺らそうとしたが、厳重に縛られた身体はびくとも動かない。男は怯えた目で、勃起して脈打つ自分の性器を見つめていた。
生花を切り離すのは、たいへんに神経を使う作業である。ほんの少しのぶれが、ほんの少しの歪みが、全てを台無しにする、取り返しの付かない欠陥にな………
投稿:2012.10.21更新:2019.05.16
時々母に頼まれて花を買いに行く花屋さん「リプランター」。
そのお店のオーナーをしているとても素敵なお姉さんがいる。僕はお姉さんへの憧れの気持ちを抑えきれなかった。
「あ、あのっ…お姉さんこんにちは」
「あら、いらっしゃい。今日は何のお花かしら?」
「えっと、今日はお姉さんに伝えたいことがあって…」
「あら、なぁに?」
「あ…あのっ…ぼ、僕と…と、友達にな………
投稿:2012.10.17更新:2023.12.03
新宿歌舞伎町にほど近い裏通りに建つ、薄汚れたオフィスビル。
その3階にある小さな事務所に俺は訪問、否、軟禁されていた。
「まだ足りないわね……残念だけど」
「足りないって、俺が持っているものはこれで全てだ」
「あと少し、ざっと2千万円といったところね、期限は明日の24時よ」
「畜生……(あのクソ親父め)」
俺の目の前に立っているのは、腰まである茶………
投稿:2012.10.09更新:2013.01.28
前作 去勢眼鏡店 花火大会の夜に はこちら
---01---
静心寺が、去勢尼寺と呼ばれる様になったのは、何時の事から
だったか、定かではない。タマタマを抜いてしまったニューハーフが、
名前を女性名に改名する為に出家して、短期間この尼寺で修行
する事が多かった為らしい。
修行………
投稿:2012.10.08更新:2012.11.11
資産家の家に産まれた、拓海、父親を突然の病気によってなくなってしまった。私は、その後、資産を狙った叔母、咲子の計画にはまってしまうことになる。咲子は、裏組織の礼化を家に送り込む、礼化は、使用人に変装し拓海に近づく、睡眠薬の入ったお茶を飲ませる。
拓海は、地下室に監禁されている、手には手錠をはめられクビにはね首輪をはめられ、服を脱がされ礼化がムチで拓海の体をビシビシとたたかれている、拓………
投稿:2012.10.01更新:2020.05.19
国家が選んだ処刑人の女性四人に最後の任務が与えられた。
真紀「特殊任務省から連絡があって、今日の処刑が最後になるみたい……」
加奈「どうして?普通の死刑じゃ遺族が浮かばれないから私達が必要なんじゃなかったの?」
真紀「人道的に間違っているとの最終決断がおりたみたいなの」
美紅「じゃあ今回限りでお役目終了なんだね」
中学生の美………
投稿:2012.09.29更新:2012.09.30
私の祖国にはかつて反日行為が横行、挙句の果てに対馬と言う島を“奪還”と言う名の下で侵略しました。結果、祖国はアメリカとの経済軍事同盟を破棄され日米軍の猛攻の前に海軍の水兵さんは波間に消え、海軍の軍艦は漁礁になりました。そして祖国の首都は大統領府と国防省の建物は日米軍の猛攻の前に消え去り、祖国は降伏したのです。祖国は米軍を中心にした国連により戦争を仕掛けた大統領や議員達は断罪されました。だけど残党………
投稿:2012.09.29更新:2012.09.29
『人類は常に進化しなければならない』
僕はそう謳われたディスプレイを横目に今日も多くのカリキュラムをこなす。
いや、命に代えてでもこなさなければならないのだ。
「やぁケイ、今日も成績トップじゃないか! 僕なんかじゃかなわないなぁ」
「ご謙遜なんて古めかしい価値観は捨てた方がいいぞ、ルッソ。君は子孫を残したくないのか?」
「よせよケイ、僕は君のような最優秀種じゃ………
投稿:2012.09.12
恐怖の貞操帯
僕は斎藤一郎27歳。僕は無類のギャンブル好きで競馬、パチンコなどひたすらやり続けた。給料の範囲内で、賄いきれなくなり、消費者金融に手を出し、1000万円程の借金が出来上がってしまった。最近は毎日のように家に取り立てが来るようになってしまった。利息は
日々上がっていく一方。なんとかしなければと考えたが、やはり返すあてはない。中学時代からの友達に相談すると
「あのさ俺、………